画面を録るときは、映したい部分だけを見ています。その周りに何が出ているかは意識から外れます。実況、操作説明、不具合の報告。どれも同じ落とし穴があります。

何が映り込むか

場所 読み取られうるもの
通知のポップアップ メッセージの本文、送信者、件名
ブラウザのタブ 見ているサービス、ページの題名
ブックマークバー 利用中のサービス、社内ツールの名前
アドレスバーの履歴候補 過去に見たURL
ファイル名・フォルダ名 氏名、案件名、取引先
アカウント名・アイコン 本名、顔写真
地図アプリ 自宅、職場、よく行く場所
メールやチャットの一覧 相手、件名、所属
カレンダー 予定、同席者、場所

通知が一番危ない

上の中で通知は別格です。理由は3つあります。

自分で出したものではありません。録画中に届いたものが勝手に出ます。

数秒で消えます。録っているときは気づかず、あとから見返しても見落とします。

内容がそのまま出ます。プレビュー表示を切っていなければ、メッセージの本文が読める形で数秒間画面に残ります。

対策は隠すことではなく、そもそも出さないことです。

録る前にこれを入れるだけで、一番危ない経路が閉じます。

配信は「あとから直せない」

録画と配信では、危険の性質が違います。

録画なら、公開前に見返して隠せます。配信は映った瞬間に見られています。アーカイブを消しても、その場面を見ていた人の記憶は消えませんし、切り抜きが残ることもあります。

配信では、隠す作業より映さない準備の比重が上がります。

録ったあとに隠す

準備をしていても、録り終えてから気づくことはあります。そのときは録画に対してモザイクをかけます。

忍者モザイクでは、隠したいものを日本語で書いて指定できます。画面録画でよく使うのはこのあたりです。

同時に指定できるのは4つまでです。うまく見つからないときは言い換えてください。「通知」より「画面の右上に出ている小さなパネル」のように、見た目を説明する方が見つかることがあります。

文字を隠すときは強さを「強」にしてください。弱いモザイクでは文字の輪郭が残り、読めてしまうことがあります。強さの違いは動画モザイクの強さはどれを選ぶ?で説明しています。

自動検出では追いつかない場合

画面録画には、自動検出が苦手な事情があります。隠したいものの多くが「文字」であり、物体としての形を持っていません

次のような素材では、自動だけで覆いきるのは難しくなります。

この場合は、その場面を切るのが一番確実です。録り直せるものなら録り直してください。画面録画は、屋外の撮影と違ってやり直しの費用がほぼゼロという利点があります。

書類や画面に写った情報の扱いは書類や画面に写った個人情報を動画から隠すにもまとめています。

公開前の確認

画面録画は情報の密度が高く、通しで流し見るだけでは足りません。一時停止して、画面の隅と、一瞬だけ出たものを確認してください

手順は公開前に隠し漏れを見つける手順をご覧ください。