モザイクをかけた動画で問題が起きるとき、原因の多くは高度な復元技術ではありません。そもそも隠せていないコマが1つあった、という単純な話です。
動画は止められます。1コマでも素通ししていれば、そこで見えます。この記事では、公開前に何をどう確認すればよいかを説明します。
なぜ漏れるのか
AIによる検出も人の手作業も、次のような場面で取りこぼします。
| 漏れやすい場面 | 理由 |
|---|---|
| 動きが速い | ぶれて形が崩れ、対象と認識されにくい |
| 一部しか映っていない | 全体の形が見えないと判断がつきにくい |
| 画面の端に一瞬入る | 映っている時間が短く、コマ数が少ない |
| 角度が付いている | 正面と見え方が大きく変わる |
| 対象が重なっている | 手前のものに隠れて途切れる |
| 反射・鏡像 | ガラスや水面に映ったものは見落としやすい |
| 場面の切り替わり直後 | 追跡が途切れ、再び見つけるまでに数コマかかる |
いずれも「ずっと漏れている」のではなく、数コマだけ漏れるのが厄介な点です。
確認の手順
1. 等速で、最後まで通して見る
一番大事なことです。倍速で流さないでください。
漏れは一瞬です。2倍速で流すと、見るコマ数が半分になります。4倍速なら4分の1です。ここを削ると確認の意味がなくなります。
20分の動画なら20分かけてください。この時間を惜しむと、公開後に取り返しがつきません。
2. 音を消して、画面だけを見る
音があると、内容に意識が向いてしまいます。確認しているのは内容ではなく、隠れているかどうかです。音を切ると画面に集中できます。
3. 危ない場面に印を付けながら見る
見つけた瞬間に止めて記録してください。「あとでまとめて」は忘れます。
- 何分何秒か
- 何が見えていたか
4. 場面の切り替わりを重点的に見る
カットが切り替わる前後の数コマは、追跡が途切れやすい箇所です。切り替わりの直後だけを拾って見返すと、効率よく確認できます。
5. 画面の端を意識して見る
人は画面の中央を見ます。端に一瞬入り込んだものは、意識しないと目に入りません。一度、端だけを追う気持ちで通して見ると発見があります。
6. 背景に写ったものを個別に確認する
主題の隠し忘れは気づきますが、背景は見落とします。
- 窓の外に見える建物、看板
- 机の上の書類、封筒、画面
- 壁のカレンダー、掲示物
- 鏡やガラスに映ったもの
- 背景を通り過ぎた人(顔の映り込みへの対処)
この観点は写真でも同じです。画像を扱うときの注意点は写真・画像にモザイクをかけるにまとめています。
漏れが見つかったら
やり直しになりますが、設定を変えると改善することがあります。
性器の隠し漏れなら、無修正安全度を「高め」にしてください。検出のしきい値が下がり、隠す範囲も広がります。強さを上げても、検出されていない場所は隠れません。ここは混同しやすい点です(モザイクの強さの選び方)。
自由入力で指定したものが見つからないなら、言葉を変えてみてください。「表札」より「家の名前のプレート」のように、見た目を説明する言い方の方が見つかることがあります。
特定の場面だけが漏れるなら、その場面を切り出して別に処理し、後で繋ぐという方法もあります。
既に公開してしまったあとで気づいた場合は、公開後に隠し漏れに気づいたときの対処をご覧ください。手順を間違えると被害が広がることがあります。
確認を省いてよい場合はない
「AIがやったから大丈夫」ということはありません。忍者モザイクを含め、自動検出は完璧ではないという前提で作られています。
隠せているかどうかの責任は、公開する人にあります。面倒でも、通しで見てください。
チェックリスト
公開前に、次を確認してください。
- 等速で最後まで通して見た
- 場面の切り替わり前後を確認した
- 画面の端を意識して見た
- 背景の書類・看板・画面を確認した
- 鏡・ガラス・水面への映り込みを確認した
- 隠すべきものが全て指定されていたか見直した
まとめ
- 事故の多くは復元ではなく単純な隠し漏れ
- 動きの速い場面、端、反射、場面の切り替わり直後が漏れやすい
- 等速で、音を消して、最後まで見る
- 隠し漏れには強さではなく無修正安全度で対処する
- 確認を省いてよい場合はない
AI で生成した映像は検出が外れやすく、確認の重要度が上がります。理由と対処はAI生成の動画にモザイクをかけるにまとめました。
忍者モザイク