隠し方には ピクセレート・ぼかし・スタンプ の3種類があります。「どれが一番強いか」だけで選ぶと、映像として不自然になったり、逆に隠しきれていなかったりします。何が違うのかを整理します。
3つの違いを一度に
| 何をするか | 残るもの | 消えるもの | |
|---|---|---|---|
| ピクセレート | 格子状のタイルに区切って色を平均する | 大まかな色と配置 | 細部、輪郭の連続性 |
| ぼかし | 周囲の画素と混ぜて滲ませる | 輪郭のおおよその形、動きの自然さ | 細部 |
| スタンプ | 別の画像を上から重ねる | 何も残らない(覆った範囲は) | すべて |
ピクセレート
いわゆる「モザイク」です。格子が見えるので、加工したことが一目で分かります。
「ここは意図的に隠している」と伝わるのが利点です。映像の中で何かが不自然に潰れていると、視聴者は加工だと理解します。隠していること自体を隠したい場合には向きません。
強さ(強・中・弱)でタイルの粗さを変えられます。詳しくはモザイクの強さの選び方を参照してください。
ぼかし
輪郭が柔らかく残るため、映像として自然に見えます。ドキュメンタリーや街の風景で、通行人の顔だけを処理するような場面に向いています。
ただし自然に見えるということは、形の情報が残っているということでもあります。輪郭のシルエットから対象が推測できる場面もあります。確実さを最優先するならピクセレートの「強」か、スタンプを選んでください。
こちらも強さの設定が効きます。
スタンプ
自分で登録した画像を対象の上に重ねます。覆った範囲の情報は完全に失われるので、隠す確実さでは最も強い方法です。
演出としても使えます。表情に合わせた絵を重ねる、ロゴを載せる、といった使い方ができます。
注意点として、スタンプには強さの設定が効きません。対象を覆う大きさが自動で決まるためです。
どんな画像なら使えるのか、作り方は隠す代わりに絵を重ねる — スタンプ画像の作り方と選び方にまとめています。透けている絵は登録できません。
確実さの順番
隠す確実さだけで並べると次の順になります。
- スタンプ — 覆った範囲は完全に消える
- ピクセレート(強) — 粗いタイルに潰れ、元には戻しにくい
- ピクセレート(中・弱) — 手がかりが残る
- ぼかし — 形の情報が残る
ただしこれは「隠す力」だけの順番です。映像としての自然さは概ね逆順になります。目的に応じて選んでください。
場面ごとの選び方
- SNSや動画投稿サイトに出す/個人の特定につながるもの → スタンプ、またはピクセレート(強)
- 通行人の映り込みを処理したい/映像の雰囲気を壊したくない → ぼかし
- 加工したことをはっきり示したい → ピクセレート
- 演出として見せたい → スタンプ
対象の形に沿わせる
どの種類を選んでも、対象の形に沿う設定を有効にすると、四角ではなく輪郭に沿って処理されます。必要な範囲だけを隠すので、画づくりを損ないません。
日本語で自由入力して指定したものは、この設定に関わらず輪郭に沿って処理されます。
公開前に確認する
AIの検出は完璧ではありません。どの種類を選んでも、動きの速い場面や対象が一部しか映っていない場面では隠し漏れが起こりえます。書き出したファイルは公開前に通しで確認してください(確認の手順)。
まとめ
- ピクセレートは「隠したと分かる」隠し方
- ぼかしは自然に見えるが、形の情報が残る
- スタンプは覆った範囲を完全に消すが、強さの設定は効かない
- 確実さと自然さは概ね逆の順番になる
忍者モザイク