モザイクは「隠している」ことがそのまま見た目に出ます。作品や商品写真では、それが邪魔になることがあります。

スタンプは、対象を画像で覆う方式です。隠す目的は果たしつつ、絵づくりを自分で決められます。

3種類の違い全体はピクセレート・ぼかし・スタンプの違いと使い分けにまとめています。ここではスタンプに使う画像の話をします。

覆い隠すのはスタンプ自身

ここが仕組みの要です。忍者モザイクは、スタンプの下に下地を敷きません。対象の上に画像をそのまま重ねます。

つまり、透けている画像を使えば、そこから中身が見えます

そのため、登録の時点で覆えない画像は弾いています。

使える 使えない
塗りつぶされた円、四角、星 線だけで描いた輪郭(線画)
中身の詰まったイラスト、シルエット 中が空いている図形(中抜き)
写真を切り抜いたもの 半透明で全体が薄い絵
ロゴやマークの塗りつぶし版 細い線や文字だけの絵

「中央に塗りつぶされた部分が広い画像を使ってください」という案内が出るのは、この判定に引っかかった場合です。画像の良し悪しではなく、隠せるかどうかだけを見ています

使える形式と上限

登録できる画像は PNG / JPEG / GIF / WebP で、8MBまでです。

保存されるときに2つのことが起こります。

PNGに変換されます。透過を保つためです。

長辺が512ピクセルに縮められます。スタンプは対象を包む大きさまで自動で拡大して使うので、元が大きくても結果は変わりません。大きい画像を用意する必要はありません

登録できるのは既定のスタンプを含めて10個までです。最初から入っている忍者猫は削除できないので、自分で登録できるのは9個になります。

透過をどう使うか

背景が透明なPNGを使うと、絵の形に沿って重なります。四角い枠が出ないので、映像になじみます。

ただし前の項目の通り、透明な部分からは中身が見えます

作るときの考え方はこうなります。

半透明は一番危険です。見た目には隠れているように見えて、実際には元の形が透けます。モザイクを薄くかけたのと同じ状態になり、何があるかが伝わってしまいます。

大きさと形の選び方

スタンプは対象を覆う大きさに自動で合わせられます。強さの設定(強・中・弱)は効きません。覆う範囲が対象から決まるためです。

形は、隠したいものに合わせて選びます。

隠すもの 向いている形
円、丸いイラスト
横長の文字列(伝票、表札) 横長の四角
縦に長いもの 縦長の楕円や四角
形が一定しないもの 余裕のある円

細長い対象に丸いスタンプを当てると、端がはみ出ることがあります。逆に、丸い対象に横長のスタンプを当てると、必要以上に画面を覆います。

作り方

特別な道具は要りません。

  1. 描画アプリで、背景を透明にした正方形のキャンバスを用意する
  2. 中央に、塗りつぶした図形か絵を置く
  3. 端に少し余白を残す(対象の輪郭より外まで覆えるように)
  4. PNGで書き出す

余白は少しで十分です。大きく取ると、スタンプ全体を対象に合わせたときに、実際に覆う部分が小さくなります。

写真を切り抜いて使うこともできます。その場合は、切り抜いた内側に透明な穴が残っていないか確認してください。

どこで使うと効くか

スタンプが向くのは、隠していること自体を見せたくない場面です。

確実さの点でも優れています。モザイクは粗さの度合いで効き方が変わりますが、スタンプは不透明な画像で覆うので、かかっていれば必ず隠れています

動きの速い場面でも、覆う範囲が明確なぶん漏れにくくなります。この点は動きの速い場面でモザイクが外れるのはなぜかで触れています。

変わらないこと

スタンプでも、位置がずれれば外れます。覆う絵が確実でも、当てる場所を決めているのは検出です。

公開前の確認は、モザイクのときと同じように必要です。手順は公開前に隠し漏れを見つける手順にまとめています。